薬よりも心・精神が重要なのか?

薬を使わず自然療法や自己治癒能力だけで病を治そうという人たちが、最近減りました。
自然療法を使用している方たちは何をしているのかといえば、遠赤外線で温めたり、某先生の爪もみ療法、ゲルソン療法によるにんじんりんごジュース、生姜紅茶などです。

里芋をつぶしたものをガーゼに入れて温めている人もいました。温める面では同じだと思いますがカイロではダメらしいです。(ぼくは自分でも試しましたが効果はカイロのほうが上だと思いました)そこに「不思議な精神論」が加わり、自然療法・自己治癒・精神論の3つで治そうとしていました。

この「不思議な精神論」は、プラス思考というものが軸になています。

ネゲティブな気持ちが病を悪化させるため、常にポジテイブでいようと心がけないといけないそうです。
昔、流行したポジティブシンキングのようなものです。

痛みがあれば誰でもネガテイブになるものですが、マイナス思考では自分の持っている病は治らなくなるそうです。

単に、薬を使わないから病がこじれて悪化しているに、「マイナスの気持ちがいけないのだ」と自分に言い続けている方達がいました。
側から見れば、どこかの新興宗教と変わらないのですが、本人は必死です。

教祖のような人は、自分がたまたま薬を使わずに病が治ったことを、あたかも神秘体験のように布教します。
たまたま自分だけにおきた個人体験を語り、「プラス思考」「ポジティブ」とネットの中で騒ぎます。

まずは、精神うんぬんかんぬん、よりも体でしょう!?、薬が効く体づくり、副作用がでない体作り、ということが必要だと思うのですが。
精神論にまっしぐらです。

なんで、こんな変な精神論になるんだろうか?と以前から考えていました。

 

ぼくは、3年ほど前から「日本人の身体論」とうものを考え、まずは、古典からだと思い、日本の古典や漱石や太宰などポツポツと読んできました。

その中、最近ある本を読んで、なるほど変な精神論になるのって、こういうことがあるかもしれないと思った本があります。

それはこちらの本。

「菊と刀」ルース・ベネディクト

「第二次大戦中の米国戦時情報局による日本研究をもとに執筆され、後の日本人論の源流となった不朽の書です。日本人の行動や文化の分析からその背後にある独自な思考や気質を解明、日本人特有の複雑な性格と特徴を鮮やかに浮き彫りにする」と説明文に書かれています。

この本を読むと日本人は精神論が根本的に好きなんだなと思いました。
すぐに、「頑張れ!」「しっかりしろ!」「気合い入れろ」と精神の部分へのアドバイスになります。

日本は精神あっての肉体という考えになりますが、西洋は肉体あっての精神です。
まずは、精神が先にでてきます。

 

戦争でも過剰な精神論の結果、アメリカの物資と火力に負けました。
特攻やバンザイ突撃など、強い精神論を持てば銃器などの火力より上回ると考えていたのでしょう。

精神論、メンタルの安定だけで病がよくなると考えている人は、太平洋戦争の日本人と同じ思考です。
日本人が圧倒的な物量、近代兵器、論理を否定した結果、戦争に負けたことと同じです。

精神論だけでいけば悪化するだけです。
現実を見て、薬が必要な場合は、しっかり飲み、だけど、精神的な面も疎かにしないというスタンスが重要だと思います。

もちろん、薬だけに頼るのは危険です。
バランスが重要です。

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