氣よし鍼灸院 院長 中島基嘉

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得
【所属団体】
・一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会 会員
【趣味】
読書。哲学・思想系、近現代史関係の本が好き。民俗学関係、怪談本関連は非常に興味があります。
松岡正剛さんを尊敬しているため、イシス編集学校にて「守」「破」「離」を受講。世界の思想、歴史などを徹底的に学びました。(よく体育会系といわれますが、実は文系)
【経歴】
大阪と京都の鍼灸整骨院で修行
医療法人孝至会みのりクリニック 東洋医学リハビリ科 主任
(10年間勤務)
病院勤務時代は医師と協力し、東洋医学リハビリ科で延べ3万人の患者に鍼灸施術を行う。
腰痛、肩こり、膝痛などの整形学的疾患以外にも、メニエール病、顔面神経麻痺、更年期、うつ、パニック障害など様々な疾患へ鍼灸治療を行ってきました。
東洋医学だけではなく、西洋医学の診断、治療法を学ばせていただきました。
2008年吹田市江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。
【講演活動】
2015年 関西医療大学にて『関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力アップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当
2014年~ 一般向け講座『リウマチ克服セミナー』開催
【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載
講演活動・鍼灸治療専門誌への掲載
・関西医療大学の合同学術研修会にて
東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生との「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス」について講演会を開いて頂きました。


・明治東洋医学にて
卒後研修のリウマチ治療について講演会の依頼を受けました。

・「鍼灸師・マッサージ師のためのリウマチセミナー」にて講演を行う


・一般社団法人日本生殖鍼灸標準化機関にて
リウマチ鍼灸治療の講演

・業界誌「医道の日本」誌にて
リウマチ専門鍼灸院として紹介される

・医道の日本誌にて
「関節リウマチ患者の背景と鍼灸治療の方針」論文執筆


氣よし鍼灸院ストーリー
鍼灸学校入学時より、鍼灸整骨院で見習いから始めました。
最初の仕事は雑用、そうじ、かたずけ、ハンコ押し、患者さんの靴並べなど。
毎日毎日、治療院での雑用ばかりで技術的なことは教えていただきませんでした。
当時はこういう治療院も多くどちらかといえば、「見て盗め」でした。
次に働いたところは、すごく職人的な先生。マンツーマンで仕込まれました。
「治療家としてするべきことは何か?」といった、哲学的なことから技術的なことまで教えていただきました。
鍼灸整骨院での仕事は、電気あてとマッサージが多く、鍼治療をする患者さんもほとんどいなかったので、技術的な腕を上げることができず、毎日をもんもんとした生活していました。
そんな毎日を送っていたある日、先輩先生から「俺の後を引き継いて欲しい」と電話がありました。
先輩は、ある鍼灸治療院の雇われ院長として働くことが決まったといいました。
この先輩かなり腕がいい先生だったので、「自分に引き継ぎができるかな!?」と不安感がありました。
しかし、どうしても任せたいと言うので引き受けることにしました。
先輩に紹介された職場は医療法人系の病院。ここの院長は東洋医学に理解がある医師でした。
病院ということもあり、様々な病気の方に鍼灸治療をする機会に恵まれました。
メニエル病、突発性難聴、変形性股関節症、膠原病、関節リウマチ、パーキンソン病、脊柱管狭窄症、更年期障害、顔面神経麻痺、子宮筋腫、末期癌、うつ病、パニック症候群などなど・・・
鍼灸院や整骨院では、なかなか治療する機会がない症状の方にも、東洋医学、鍼灸治療をする機会があり、とても勉強になり腕を磨くことができました。
(院長・副院長にはとても感謝しています)
病院に入った当初、難病を抱えている方に対しての治療にあまり自信がありませんでした。そこで、病院を紹介していただいた先輩先生に相談しました。
するといつも温和な先輩先生が怒り出しました。「患者さんを治す気持ちさえ持って治療すれば、腕も上がるし、信頼もしてくれる」「信用したからこそ、ここの病院を紹介したんや、頑張れ!」
それから毎日、先輩が退職する1ヶ月前まで、病院の仕事が終わってから残って勉強しました。
分からないところがあれば先輩先生に質問しました。いつも嫌がらずに丁寧に教えてもらったことは大変ありがたかったです。その後は勉強の成果もあり、メキメキと治療の腕を上げることができました。
そして口コミで遠方からも私の鍼灸治療を受けに来てくれる方もいました。神戸の須磨、名古屋、伊賀上野、奈良から車で2時間かけてきてくれる方などもおられました。充実した毎日を送っていたのですが、徐々に病院の方針が変わりました。

(病院勤務時代の写真)
医療保険制度の変更などの関係で時間をかけた治療ができなくなってきました。病院の院長も経営者でもあるので、赤字になることはできません。
マッサージ的なことに重点を置き、短時間に患者さんをまわしていかないといけなくなりました。「何だか違う」 「こんなのでは治らない」 と思いながらも治療。慰安的なマッサージが多くなり、治すという治療ができなくなってきました。
本当によくなりたい、治したいという方たち、遠方からわざわざ来られていた方も減ってきました・・・
ただ、あちこち揉んでも治りません。 その時は気持がいいかもしれませんが、それで、リウマチや膠原病、自律神経失調症が治るわけがありません。
また、病の原因にはメンタル面、心の面が大きく影響していることも多く、午後の診療、仕事帰りに病院に来られる方には、頭痛、めまい、動悸、胃痛といった症状で検査してもどこも異常がない方も多く、薬ばかり飲み続けながら仕事をしていました。
検査しても異常がない場合、自律神経失調症や不定愁訴といった病名がつきます。これらの症状には鍼治療がとても有効です。
しかし、マッサージばかりではよくなるはずはありません。「メンタル的なケアもしたい」という気持ちも強くなり、鍼灸治療ができなくなてきたので、退職することにしました。
東洋医学・リハビリ科の主任をしていなので、生活は安定していたのですが、自分が目指している治療、本当の意味でよくなって欲しいという気持ちから、
大阪府吹田市で難病・リウマチ専門鍼灸治療院を開業することにしました。
身体の面だけでなく、心の面かもよくなって欲しいという気持ちから、日本メンタルヘルス協会で心理学を学び、公認心理カウンセラーの資格も取りました。
勤務していた病院には、色々と学びの機会を与えていただいたので今でも感謝しています。