なぜ、不妊鍼灸治療はどこも高額なんだ

4年ほど前から「日本生殖鍼灸標準化機関(ジスラム)」のセミナーに参加させて頂いいます。

リウマチの発病年齢が30~40代に多いということもあり、リウマチの患者の不妊症でお悩みの方もけっこう多い。

当院の患者の中にも悩んでいる方がいるので、リウマチと不妊との両方を鍼灸治療で、どこまで対応できるかを学ばして頂いています。

この団体は、ジスラムという団体が行う治療セミナーの内容は、とてもハイレベルな内容で、ここまで根拠に基づいた鍼治療を学ぶ団体はないはずです。

会長の中村一徳先生は、何年もかけて不妊に鍼灸治療が効果があるのかを臨床から検証し、それをセミナーでは惜しげもなく発表してくれます。

今年の不妊鍼灸ネットワークのセミナーでは不妊治療を行っている医師や培養士の先生方の話もあり西洋医学もモーラした内容です。

最近、その不妊鍼灸ネットワークのセミナーで使われた資料を、勝手に使用して、さも、自分が検証したデーターのように見せて、セミナーを行う輩がでてきたという。

その輩のおかげで、今後、会員以外の方が参加できるジスラムのセミナーは縮小すると発表された。

ジスラムでのセミナーでは、セミナーで得た知識をサイト内で発表したり、「儲け第一主義」になることを厳しく禁じている。

今回発覚した輩は、1回のセミナーをかなり高額な金額で行ってるとのこと。

「不妊鍼灸」セミナーは、朝の10時〜夕方の5時まであって、たったの1万円。しかし、内容をパクった輩は数時間で何倍もの金額でセミナーを行っている。なんだかなー。

また、この鍼灸師は鍼灸免許を取得して5年も満たないことも問題ではないだろうか?そんなキャリアで何を教えることができるのでしょうか?

自分の鍼灸院で行っている「不妊」の鍼灸治療費も、かなり高額のようだし何を考えているのやら。

「治療費が高い方が効くんじゃないの?と思います」

こういう思考になってしまうと、ある患者さんが言っていました。

不妊鍼灸を行う鍼灸院が最近増え、治療の価格も釣り上げている院が増えている。

1回の不妊鍼灸の治療費が、1万円、1万5千円。

こういう院もあるが、これも適正価格と言えるのかな?

高額な値段設定をしている鍼灸院の先生が、学校を卒業して5年しか経っていないものも目立ちます。

治療家でもあり、経営者でもあるので、もちろん経営的なことを考えるのは重要ですが、不妊の患者さんの足元を見て値段をつり上げていルとしか思えません。

もちろん、安くすればよいというものではありません。安くすれば患者は喜ぶかもしれませが、自分の鍼灸院は潰れます。

これは、もう経営ではなくボランティアの世界です。

適正価格というものがあると思います。

リウマチの治療やセミナーを行っている者の中にも、高額な料金を取っているか輩はいます。

以前、医療系の国家資格を持たない無資格整体師に1回、30分ほどの治療で2万円だか3万円だか支払い、「これはリウマチではな、捻挫です」と言われたという方が来院されました。
腫れた足首をグリグリ動かされて悪化してしまい歩行困難になりました。

リウマチ因子、炎症反応も高いのに、何を診て治療をしているのでしょうか?

こういうケースはたくさんあります。
治療費が高ければいいという発想はやめたほうがいいです。

しっかり、その先生の経歴などをチェックしましょう。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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