患者さんからよく「リウマチは治りますか?」と質問されることが多いです。
まあ、医者から「リウマチは治らない」とか言われる人も多いのでこう思う人が多いのも仕方がありませんね。
ぼくは、この質問には「薬を飲まないレベルを治るというのであれば、治ります」と答えています。
こういうと、喜ばれる方もいれば、中には「私の医者はそんなこといいませんよ」よムッとする人も極まれにいます。なんで怒るのかは謎ですが、「そう思っているのであれば、治らないのでは」と答えています。
リウマチが治る、治らない、以前に、人間だれでも遺伝的体質だったり、ケガや手術などの影響で後天的に弱い部分というものがあります。
体質的に、胃腸が弱い人もいれば、心臓が遺伝的に弱い人、三半規管が弱くめまいを起こしやすい人、細い人、ガッシリした人や、胆石で胆のうを全摘した人、帝王切開した人(子宮にメスが入ってますね)こういう人も後で何らかの影響が出る人がいます。(手術というものは、色々後で出やすいです)
リウマチの場合遺伝的な話をすれば、同胞にリウマチの患者がいる場合、その発病率は一般の発病率の10倍になり、疾患感受性に影響する遺伝子と、喫煙などの環境要因が相互作用することで発病すると考えられています。しかし、遺伝子を保有することがすなわち発病と直結するわけではありません。
遺伝的になりやすいですが、必ずしもそうとは限らず、親がリウマチでも発病しない人もいれば、する人もいるということです。
私の鍼灸院には、父親、祖母、父親の弟、私がメニエール病です、という人もいます。遺伝でいえば、心臓病なんかは遺伝が影響しやすいですね。あと高血圧もそうですね。
そういう遺伝的な特徴を持っていれば、疲れると、めまいや耳鳴りが起こりやすくなります。
なんらかの弱い部分を持っているのが人間です。
リウマチの人は、ストレスや過労、更年期などで身体に負担がかかれば、関節や免疫システムに異常が出やすい体質だと理解していればよいと思います。
疲れて、手首が痛くなれば、それはサイレンが鳴っていることと同じです。
サイレンにしたがって、睡眠を早くとったり、ゆっくりお風呂に入り血流をよくすればいいのです。
そのサイレンに従い、ちゃんと治療を続ければ、リウマチはよくなります。
実際、ドラックフリー(薬を飲まない状態になった人)になった人は、たくさんいます。
ぼくの鍼灸院に来られる人の中で、ドラッグフリーになった人の中には、体調管理で毎週、鍼治療を続けている方、月に1回は身体のメンテナンスで鍼治療受ける方が多いです。
症状が出る前に手を打っておけば、リウマチは再び出ることもありません。
現代社会は、ストレスを減らすことはできませんが、身体からのサイレンに耳を傾ける必要はあるのではないでしょうか?
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