
足裏マッサージでリウマチは治る?信じて悪化した実例と、薬×鍼灸の正しい併用戦略
「薬を飲まずにリウマチを治したい」——そのお気持ちはわかります。しかし、民間療法だけに頼ると、炎症や関節破壊が進行して取り返しがつかないことも。本記事では、足裏マッサージを1年続けても改善せず悪化した実例と、薬と鍼灸を賢く併用する具体的な考え方をお伝えします。
悪化した実例:足裏マッサージを信じて1年
知人から「薬を飲まなくても、足裏マッサージでリウマチは治る」と聞き、1年間通い続けた患者さんがいました。
改善は見られず、関節の腫れと変形が進行。不安になって質問すると、施術者は「足裏で治らないならリウマチではない」と断言。
しかし血液検査ではCRP・MMP-3・RFが陽性でした。
その後、整体にも通いましたが改善せず、手首や足趾が変形。「絶対治る」「薬は不要」という言葉を信じる危険性を痛感しました。
「薬は飲みたくない」気持ちとリスク
「薬を飲みたくない」「自然に治したい」という声は多いですが、薬を完全否定するのは危険です。炎症が長引くと、関節破壊が進行して取り返しがつかなくなります。
- 薬と鍼灸の併用で効果と安全性を両立
- 軽症なら薬なし+鍼灸・生活改善も選択可
- 炎症・関節変化が強い場合は併用が現実的
リウマチの約10%は自然寛解という事実
リウマチの約10%は自然に治ります。薬を使わずに治った方はこのタイプだった可能性があります。私の妻も20代でリウマチを発症しましたが、数か月で自然に完治しました。
鍼灸は薬の効果を底上げする「相乗療法」
鍼灸は薬では届きにくい領域——痛み・こわばり・自律神経・血流・睡眠——へ働きかけます。
臨床的にも、鍼灸併用の方が体調が安定しやすい傾向があります。
- 短期:薬で炎症を抑え、鍼灸で痛み・睡眠を改善
- 中長期:体質・生活習慣を整え再燃を防ぐ
- 目標:医師と相談しながら段階的に減薬、最終的にドラッグフリーも可能
要点まとめ
- 薬を否定せず、適切に使う
- 鍼灸・生活改善を併用して全体最適を目指す
- 医師と連携しながら減薬を進める
- 再発を防ぐために身体の基盤を整える
よくある質問(FAQ)
Q1. 鍼灸だけでリウマチは治りますか?
炎症が強い場合は鍼灸単独では不十分です。薬と併用しながら体質を整えるのが現実的です。
Q2. 薬を減らすことはできますか?
症状や検査値が安定すれば、主治医と相談して段階的な減薬が可能です。
Q3. 自然療法で治った人との違いは?
リウマチは約10%が自然に寛解しますが、全員に当てはまるわけではありません。
本記事は一般的な情報提供です。診断・治療は個々の状態により異なります。自己判断で薬を中止せず、必ず主治医にご相談ください。
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