編集で身体を考える

2011年、所属している鍼灸団体の会合で東京に行った時、たまたま立ち寄った丸善で「松丸本舗」に出会い、松岡正剛を知ることになりました。
ここで知ったのは「編集工学」というものです。

「編集」という言葉を聞くとたぶん、文章の編集のようなことを想像する人も多いのではないでしょうか。

もちろん、そういう編集もありますが、ここで主に学んだことは、また違った編集です。

料理を作るのも先に仕込みがあります。段取りも編集です。
服装も編集です。編集とは、違ったもの同士を掛け合わすこともあります。

例えば、和服の袴と西洋の靴の組み合わせる、これも和と洋の編集です。
抹茶アイスも和の抹茶と洋のアイスの編集です。

異なったもの同士を編集すればまた違ったものが生まれます。

ぼくは「編集」を「治療」に使いたいと考えています。

リウマチに例えると、MTXだけを飲んでいれば症状はよくなると考える人は多いと思います。また、リウマチは薬を使わなくてもよくなると考えている人もいるでしょう。

ぼくは「薬」も「自然療法」も否定はしませんが、偏った治療というものには、限界があると考えています。

「自然治癒」「自然療法」「自己治癒」こういうキーワードの治療では、リウマチが治る人もいますが、治らない人が多いというのが現実の話です。
治る人は、全体の1割です。

薬も使用を続ければ、肝臓に負担がかかったり、胃腸の消化吸収機能が低下するため、薬の効き目は徐々に落ちます。

こういう時こそ「編集」です。

MTXや生物学製剤のスタンダードの治療に何か加えればよいのです。
「自分」と「薬」の間に何か加えるのです。

ぼくは、鍼灸師なので間に加えるのものは、
「鍼治療」をススメています。

「鍼治療をすればリウマチは治る病気です」とぼくの鍼灸院の患者には説明しています。もちろんこれはスタンダードの治療をした上での話です。

ぼくが言っている「治る」という意味は、

「元の元気な状態にに戻る」
「リウマチが治る方向に働く」

という意味です。

薬を飲んでも効果が低い人や副作用が強い人は、
何かが足りないためリウマチが治る方向に向かわないのです。

つまり薬だけに頼った治療を行なって肝臓や胃腸の消化吸収が低下した結果です。

また薬を使い続ければ新陳代謝も低下します。そうなれば、薬が全身にめぐらないため、薬の効き目は落ちます。

「自分」と「薬」の間に「鍼」を入れれば、薬の効き目は高くなります。
こういうことが編集という考えです。

 

 

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