リウマチの薬と鍼灸を同時にやってはいけませんか?

リウマチの患者さんから多い質問があります。何個か上げます。

「リウマチで免疫を下がる薬を飲むのに、鍼治療をして自然治癒能力が高まれば、免疫力が強くなり、薬の意味がなくなるのではないのですか?」

「リウマチの薬を飲んでいるのに免疫力を上げれば、よけいにリウマチが悪くなるじゃないですか!?」

「リウマチの薬は免疫を下げる」+「鍼灸治療は免疫を上げる」

目次

鍼灸が抗リウマチ薬の妨げにはならない


相反し、どちらの効果もなくなるのではないですか?

まず、結論を先にいえば、リウマチの薬の効果を下げることはありません。むしろ、メトトレキサート(リウマトレックス・メトレート)の効き目を高めることができます。

そもそも論として、薬は自己治癒能力がなければ効果は低くなります。

メトトレキサートを使い続ければ、胃腸の消化吸収能力は落ち、体の血流も悪くなります。(免疫を下げているわけですし)

そんな体の状態でメトトレキサートを使っても効き目は徐々に低下し、最初のようには効かなくなります。

長い期間、飲み続ければ、肝臓や腎臓にもダメージを与えるため、副作用もでてきます。

リウマチで使用されるメトトレキサート(リウマトレックス・メトレート)は劇薬です。

鍼灸には、劇薬の邪魔をするほどの力はないのです。

もし、鍼灸治療でメトトレキサートの効果を下げることができるなら、鍼灸治療も劇薬に匹敵する効果があるといえますが、妨げるようなことはできません。

薬を引き立たせることがポイント

患者さんに、薬と鍼灸の併用することのメリットを説明する時の例えとして、『ぜんざい』の話をしています。

ぜんんざいの、となりに添えてある塩昆布や梅干しのようなものが鍼灸。(こんなことを言うと同業者には怒られそうですが)

ぜんざいは、甘い。
塩昆布は、塩辛い

ぜんざいの甘さを塩昆布が打ち消すかといえば、それはありません。むしろ、甘さをひきたたせます。

メトトレキサートと鍼灸の関係も同じです。

鍼灸治療を加えることで、薬の効果をさらに、ひきだすことができます。また、自律神経にも影響を与え、内臓の消化吸収機能を高めることができ、副作用の軽減も可能になります。

鍼灸を行えば、リウマチの薬の効果の妨げどころは、効果を高めることができます。

自然療法が好きな方は、薬を飲みたくたくない、薬しか使用していない方は、鍼灸なんて考えない。

こいういう現状もあって、東洋医学、西洋医学の両方を取り入れている方が少ないのが現状です。

薬を飲んでいるけど効かないという方は、薬によって体が弱り、効かない状態になっているのではないでしょうか。

そのような方は、鍼灸治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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