メトトレキサートが効かないリウマチの原因は別にあった体験談

いったん当院の鍼治療は卒業になった40代男性の症例。

リウマチが確定し、お薬を服用後も3ヶ月経過したあたりから徐々に悪化。
仕事には休まず行っておられましたが、足の腫れが強く靴を履くのもやっとの状態。
営業ということもあり、お客さんが腫れた状態の手を見て、引くこともあったそうです。

それほど、ひどい状態だったそうです。

仕事から帰れば、痛みが強いこともあり、食事、入浴を早々と済ませてロキソニンを飲み早く就寝。

薬を飲んでも変化がなく、悪化しているように思えたため、西洋医学だけの治療に限界を感じ当院に来られました。

 

・来院時の数値

CRP 7.87
MMP-3 124.4

 

手足の腫れはひどく、指、手関節、肘関節は腫れて、痛みを強く感じるとのこと。
足背も熱を持ち、腫れぼったい状態。

当院の鍼治療をスタートして3ヶ月経った頃には、CRPは0.29 MMP-3は86.3

最近では、すっかり手足の痛みも落ち着き、日常生活には困らない状態になりました。

今年になってからは、CRP 0.06 MMP-3は60前後の数値で安定。
先月9月の数値は、CRP 0.04 MMP-3 45.9
WHOのCRP基準でいえば、リウマチでない人の数値にもなりました。
遠方からの通院と仕事もお忙しいので、いったん鍼治療は終了ということで様子を見ていただくことになりました。

目次

薬を飲んでもリウマチの痛みがとれない原因はアロディニア

私の鍼灸院では、痛みへの対応と薬の副作用軽減、関節の動きを維持させることを目的とした鍼治療を行っています。

関節の破壊、変形を鍼灸でよくすることはできません。
この部分の治療は薬になります。

しかし、薬を使っても効き目が低い方や痛みが取れないという方は多いと思います。

炎症が長く続くと、炎症があることを脳に強く訴えるためNGF(神経成長因子)は痛みを感受する受容体を量を増やし、痛みに対して過剰に反応するように変化させます。
発痛物質や発痛増強物質が炎症した部分に長い期間あると、侵害受容器の反応の性質が変化しアロディニアを起こします。

アロディニアというものは、通常痛みを感じないような刺激でも痛みを感じてしまう状態、「痛覚過敏状態」のことです。
これは、痛みを伝える神経であるAδやC線維の閾値が下がっていることが原因です。

痛覚過敏状態になると、通常の痛みよりも強く感じてしますため、これはもうストレスとなります。
ストレスとなれば、自律神経の乱れが起きて、交感神経の亢進、新陳代謝の低下が起きてしまいます。

血液の流れが悪い状態になれば、関節の動きは悪くなりますし、内臓の働きも低下します。
そうなると、薬をいくら飲んでも胃腸の消化吸収能力が落ちているわけですから、薬を体は吸収することができません。
新陳代謝の低下もあるため、薬が体全体に巡らない状態になり、効き目が落ちます。

AδやC線維の閾値の低下を改善しないと薬は効かなくなる

ということで、AδやC線維の閾値の低下を改善させる鍼治療を行えば、アロディニアはよくなり、痛みに対して過敏な状態も起こらなくなるため、薬が効きやすくなります。

この方の場合、週に1回の鍼治療を4週ほど続けていただいたあたりから、効果が目に見えて現れました。

リウマチの薬は、関節の破壊や変形を起こさせないことを目的とした薬です。
そのため、「痛み」という部分には対応ができていないのが現状です。

薬を飲んでも効き目を感じない、最初は効いていたけど、今では効果を感じないという方は、「閾値の低下」「自律神経の安定」を目的とした鍼治療を行ってみてはどうでしょうか?

 

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この記事を書いた人

学生時代から鍼灸整骨院にて修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて、10年間勤務し、主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会 会員

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