リウマチは悪化、リウマトレックス、生物学的製剤が効かない。医師の診断は正しいの?
MTX(メトトレキサート、メトレート、リウマトレックスの意) 生物学的製剤が効かない方の症例。
30代前半の女性。
MTXを16ミリ(8錠)を服用し、生物学的製剤を使用しても、膝の腫れと痛みが取れなく生活にも支障があるため、何か他の方法がないかと思い、東洋医学や鍼灸を取り入れてみようと思い来院。
手足の関節に違和感を感じ始めたたので、この女性の勤務先が病院だったこともあり上司である医師に相談。検査の結果はリウマチ。
自分はリウマチは専門ではないので、その地域では名医だといわれる病院に診断書を書いてもらい通院することになりました。
全国的にもリウマチでは有名な医師だったようで、他府県からも診察を受けにたくさんの患者が来院されていました。
そのリウマチでは有名な医師の診察を受け、MTXを処方されるが、痛みは変わらず関節の腫れは強くなったため、生物学的製剤に切り替えられるが、こちらも効果なし。
さらに別の生物学的製剤に変更するが、やはり効果なし。
主治医に効いているように感じないと伝えると、
症状がよくならないのはあなたの生活に問題があるからだという。
「掃除はするな、洗濯するな」「買い物にも行くな」「料理はするな」
「子供の幼稚園の送り迎えは誰かに頼め」「動かず、家でじっとしていろ」
などなど。
当初、主治医のアドバイスを信じていましたが、動かないため筋力低下で歩行困難になってしまいました。
外にも出ず、家でじっとしていたため血液の流れは悪くなり、常に筋肉が緊張している状態になってしまいました。
その結果、筋肉の低下もあり、新陳代謝の低下が起き、真夏にフリースを着ても寒くて仕方がない状態になってしまいました。
痛みが続けば、自律神経のバランスは崩れ交感神経の亢進が起こります。
そうなれば胃腸は自律神経の影響を受けているため、消化吸収も落ちてしまいます。
この状態でリウマトレックスを飲んでも、胃腸で薬を吸収できないため薬は効かなくなります。新陳代謝の低下もあるため生物学的製剤の効き目も落ちます。
週に1回の鍼治療をしてから外出もできるほどに回復しました。
手首の腫れは取れましたが、膝の痛みと水が完全に取れません。
数ヶ月後には、仕事には行けるほどに回復しましたが、無理をすると腫れと痛みがでる状態。
長期間、膝の水をためていてもよくありませんし、慢性期に入っているため膝の水を抜いて、ステロイドの関節注射をしてもらうようにアドバイスしました。
主治医に膝の水を抜いて欲しいと伝えると、
「水は抜いても意味はない」「今の薬を飲んでいればよい」
「よくならないのは、あなたの生活に問題がある」
「膝を固定するサポーターをしろ」
同じ事をいうばかりで、医師は露骨に不機嫌になってしまいました。
また、相談を受けたので、では別の整形外科医を探して事情を話し、水を抜いて関節注射をするようにアドバイスしました。
鍼灸師の私が言うのもなんですが、この状態であればステロイド剤を使うべきです。完全に慢性期に突入していますので、痛みを抑制されるホルモンもでなくなり、痛みの固定が起きている状態です。これは、痛み、ペイン分野の医学研究からも分かっていることです。
痛みは3ヶ月ほど我慢すると慢性化します。一時的にはありますが、ステロイド剤を使い、痛み止め、鍼治療で筋肉の緊張を取り、自律神経を安定させれば、効かなかったリウマトレックスや生物学的製剤が効き出すことが多い。
別の病院に行き診察を受けると、「こんなになるまで、なんで水を抜かなかったんですか、どこの病院に行っていたんですか!」と驚かれたので、病院名と担当医師の名前を話すと、その整形外科医は、「ああ、そうですか・・・」 と一言いい黙りました。
医者の業界はピラミッド社会ですから、水を抜いてくれない主治医が地位が高い先生だったため、何も言えなくなったようです。
結局、よくならない原因は患者の生活に問題があると繰り返すばかりなので、病院を変えました。
やはり診断はおかしかったようで、新しく変えた病院の医師から言われたことは、
「水はためてはいけない」
「固定なんか今はしない、関節は動かさないといけない」
「薬が効いていなければもっと早い段階で薬を変えないといけなかった」
と、真逆のことを説明されました。
3、4ヶ月様子をみて効いていなければ、薬を変えるべきです。
膝の関節の破壊も少しありましたから、これも早い段階で正しい治療を行っていれば起きなかったのではないでしょうか。
「これで済んだのは奇跡ですよ」「何か薬以外にしていましたか?」
通常、CRP 、MMP-3が高い状態が続けば、他の関節、手首や指の関節も破壊されることが多いけど、膝の関節だけで済んだのは、珍しいことだと説明されたそうです。
鍼治療をしていました」と、患者さんが言うと、
「それで、血液の流れがよくなり薬が効いていたんでしょうね」
「かろうじて、リウマトレックスだけが効いていたんでしょう」
「生物学的製剤は効いていませんね」
鍼治療を否定しない医師でよかった。
結局、生物学的製剤を変えなくてもリウマチはよくなりました。
もしかしたら、前の医師の診察がストレスになり、悪くなっていたかもしれませんね。
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