座禅で考える医療、鍼灸

今から10年ほど前、月に1~2回ほど座禅会に参加していました。

ここの禅寺は、家から徒歩10分ほどのところにあります。

当時、まだ上の子供が幼稚園に行く前ぐらいの頃に、
子供と散歩をしていて、たまたま見つけました。

そして、これも偶然なのですが、私が担当していた患者のお寺さんと、
禅寺の和尚が、とても仲の良い友人だということも判明。
仏教会主催の講演会の後に、一緒に飲みに行ったりしました。

余談ですが、仏教会主催の講演会に参加した時、
宗派関係なしだったため、坊主頭の人が、スーツ着て大勢集まると、
なんだか、怖い人の会合のように見えました(笑)

ところで、私の家は禅宗ではありません。
しかし、この座禅会は宗派問わず誰でも参加できる会でした。

ここの禅寺の和尚、寺の近くにある教会に日曜日は
礼拝に行っていました。
また、逆に、教会から牧師さんが座禅会に参加していたり、
なかなかユニークな会でした。

べつに宗派とか信仰しているもの何でもよいわけです。
重要なことは、「日々の感謝」、そして信仰心です。

神さんでも、仏さんでも、自然でも宇宙でもなんでもいいのですが、
信仰心を持つことは重要なことだと思います。

座禅会は、約1時間です。

座禅も、別に足を組む必要はありません。
足が悪い人は、椅子に座って座禅会に参加してもOKです。
また、横になって寝た状態でもよいのです。

重要な事は、何も考えない状態、ただ座るだけでいいのです。
西洋哲学用語で言うと「エポケー(思考停止)」のようなものでしょうか。

座禅会は30分ごとに休憩がありましたが、30分間目を閉じて、
何も考えないようにするって、かなりしんどいことです。
家で1人なら絶対しません。

「空」の状態は分かりませんでしたが、
思考停止状態ということを自分では作れないので、いい経験でした。

ここから、仏教関係の本を読むようになりました。

毎回、座禅会の後に、和尚の講和がすごく面白かった。
私が特に好きな話しで、こういう話しがあります。

風になびく旗を見ながら、二人の僧が言い争っていた。

「これは旗が動いているのだ」
「いや違う。風が動いているのだ」

そこに通りかかった慧能がいった。

「旗が動くのでも、風が動くのでもない。
あなたたちの心が動いているのだ」

人間、自分の価値観や考えで物事を判断しがちです。

「リウマチには、このサプリメント」
「~の食事をすればリウマチにいい」

また、西洋医学、薬しか信じない人たち。

特定の価値観で物事を見るのではなく、
色々な角度、方向から見る必要があるんじゃないでしょうか?

凝り固まった頭で考えてばかりいると、

「自然療法こそ、正しい」
「リウマチの薬は危険、だから薬なしでリウマチ治療」
「薬だけ飲んでいれば大丈夫」

こういう考えに陥っていきます。

柔軟な考えを持っておかないと、心はあっちに行き、
こっちに行き、ふらふらすることになります。

視点を固定したいことです。

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