リウマチの痛み、膠原病内科の主治医が説明してくれない

痛みをちゃんと理解し、薬を処方されている医師はどのくらいいるのだろうか?
ぼくは少ないと思います。

患者からすれば、リウマチ専門医や線維筋痛症を診察する医者であれば、痛みを理解し症状に合わせて薬を出してくれていると考える人も多いと思いますが、ほとんどいないのが現状ではないでしょうか。

特にリウマチの場合は、膠原病内科の医者が診察されます。専門は自己免疫系疾患になるため痛みについては専門ではありません。

「でもリウマチは痛いんだし、痛みも考えてくれるんじゃないのか?」そう思う人も多いと思います。

痛みの専門はペインクリニックになります。

 

違いをラーメン屋に例えると、博多豚骨ラーメン専門店に北海道のみそラーメン専門店ほど違います。
ラーメンというカテゴリーは同じですが、豚骨ラーメン専門店にみそラーメンについて質問しても分かりません。

医者も同じです。

最近では医師も専門化されていますので、基本的には自分の専門分野しか分からないことが多いのです。

 

右耳専門の医者に左耳の異常を伝えても分からない!?

医者も専門化されているということで、こんな笑い話があります。

左耳が聞こえにくいので、耳鼻科に行ったとします。
すると医者は、「私は右耳専門なので左耳のことは分かりません。左耳専門の医者のところに行ってくれ」

こんな話があるほど専門分野が細かく分けられているのです。

炎症反応の数値がいいのに、なぜ痛いのか?と質問して納得がいく答えは返ってきません。

たぶん、「リウマチだから仕方がない」と言われるだけです。

ほんとうは、痛みの種類に対応した治療をしていないだけなのですがね。

分からないから痛み止めの乱用

痛みへの対応を知らないため、痛み止めの薬の乱用ということになってしまいます。

私が診ている患者さんの中には、痛みを止める飲み薬を大量に出され、貼り薬だけでもモーラステープとロキソテープを処方されている方がいますが、これってどうなんだろうか・・・

痛みを止めることができないため、当院に来ることを決められました。痛みが4ヶ月続けば慢性期になります。そうなると痛みを取ることが難しくなります。また、もともと痛みを感じている部分以外の痛みもあらわれます。

これを不定愁訴といいます。
よく診るのは、腰痛や座骨神経痛を同時に発症しているケースです。

医者に腰痛はなんででるのか?と聞いても、的確なアドバイスはしてくれることは、ほとんどありません。

 

痛みの状態にあわせた治療が必要

リウマチの場合であれば主治医は、内科医や整形外科医です。
痛みの専門家ではないため説明ができないと思います。

こういう腰痛も脊髄分節に限局していれば、脊髄レベルの痛みになり、全身にでているのであれば脳レベルの痛みだと考えて治療を行わなければよくなることはありません。

鍼治療も状態に合わせて治療を行わなければ、改善することはありません。

末梢組織レベル、脊髄レベル、脳レベル。

ただ痛い部分に鍼をしても痛みを軽減させることはできません。状態に合わせた治療は必要です。

このような痛みのレベルに合わせた治療は、最近の研究で分かってきたことです。
特にこの5年で大きく「痛み」の考え方、治療法は変わってきましたが、このような考えを知っている鍼灸師が少ないのが現状です。

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